【コラム】会社の人事評価について
どんな会社でも、「人」がいなくては生産も販売もできません。この会社の根幹の一つである「人」を育てていくために最も重要なものが人事評価制度です。しかし、多くの中小企業では重要なこととはわかっていながらも、ついおざなりになっています。
正当な評価をされているという実感がなければ従業員は業務に対するモチベーションや、会社に対する信頼感を失ってしまいます。人材育成と人材確保のためにも人事評価制度はなくてはならないものなのです。
では、単純に評価基準さえあればいいのでしょうか。
もちろんそういうわけではありません。
会社の運営方針やこだわり、現状にあったものを盛り込んでいく必要があります。既定の雛形をもとに作成していくことは問題ありませんが、そのまま流用してしまうと結局機能を果たさないものになる恐れがあります。
人事評価制度を作成・運用する上で注意したいポイント
- 会社が期待する社員像が明確になっているか
- その期待像が評価項目にあらわれているか
- 職種、階層別に評価項目がわかれているか
- 評価項目はわかりやすい内容か
- 評価項目のウェイト付けができているか
- 評価のフィードバックができているか
また、一度策定しても定期的な見直しが必要です。
年度ごとの戦略に合わせて評価項目を見直すことは人材育成という観点においても重要になります。
もちろん、評価項目を変更する場合には従業員へ周知をする必要があります。
人事評価制度で重要なことは、「自分がどこにランク付けされたか」ではなく、「なぜそのような評価結果になったのか」を伝えることであり、「今後の能力向上のための指導」の一つなのです。
もしあなたの会社に人事評価制度がないのであれば、まず会社が期待する社員像を明確にするところからはじめてみましょう。
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