【コラム】会社の倒産原因はココにある!
一口に倒産と言っても、その要因はさまざまです。
販売不振 | 74.9% | 過小資本 | 4.8% |
既往のしわよせ | 7.7% | 放漫経営 | 4.2% |
連鎖倒産 | 5.9% | その他 | 2.5% |
販売不振
これは、そのまま売上高が減少して収益が成り立たなくなった状態を示します。倒産の原因としてはやはり最も多いのですが、倒産に至るまでには実に多くの要因が含まれています。
売上が徐々に減少していたのなら何らかの対策を早めに打てていたかもしれません。急激な減少であれば、一時的な資金を調達できていれば急場をしのぐことができたかもしれません。いずれにしろ、余裕のあったときに強固な財務体質とそれを維持する仕組みがあるかがキーポイントとなります。
既往のしわよせ
次に多い要因が既往のしわよせです。つまり「ゆでガエル」の状態だったことを示します。業績が実は危機的な状況であるにもかかわらず、先代や過去の財産がこれを見えにくくします。そして限界に到達したとき、とてつもないスピードで倒産に至ります。まさに、「なぜ倒産したのかわからない」状況と言えます。
こうならないためには、平素から自社の状況を定量的に把握し、「この数値がこうなったら危険」という経営指標を認識しておく必要があります。
連鎖倒産
不況型の典型でもあるのが連鎖倒産です。自分ではどうにもならない不可抗力なのでしょうか。確かに取引先の倒産は自社だけでは予防できませんが、一緒の運命をたどるかどうかは経営者の皆さんが深くかかわっています。常に取引先の状況をモニタリングし、万一の事態に備えてリ スクをコントロールしておく必要があります。
過小資本
「税金をゼッタイに払いたくない」という中小企業がこの要因によって倒産に至るケースが少なくありません。せっかく事業で獲得した利益のほとんどを社外流出させることによって、自己資本比率が低い状態でキープされている状態です。この状態で外部環境の変化によるショックを受けると、ひとたまりも無く倒産に追い込まれてしまいます。
惜しむらくは、必死になって節税しても、結局はあまり効果が無かった、ということが多いことです。
放漫経営
「放漫」というと遊び歩いているイメージですが、経営の場合はそうでありません。新しい事業を始めるなど重要な経営上の意思決定の際に、十分な調査や計画なしに始めてしまうことを指します。貴社は十分な計画と検討のうえに意思決定されていますか?
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