【コラム】人生の3つの坂
人生には『3つの坂』があるとよく言われますが、経営にも同じ『3つの坂』がある思います。
その坂とは『上り坂』、『下り坂』、『まさかの坂』です。
年間300社近い企業へ訪問していると、その企業の特徴がこの3つの坂にあてはまることがよくあります。
1、「上り坂」
上り坂を企業経営に例えると、本業が増収増益で、すべてがうまくいっているように思えるときではないでしょうか。このような企業は全てがうまくいっているがために、基本を疎かにして足元をすくわれる企業が多いです。
一見、調子が良いように見えるけれども、上り坂には下り坂の要素もあるということを忘れてはいけません。
増収増益で会社の調子が非常にいい時こそ、皆さんに感謝をし、下り坂がいつきても大丈夫な体制をつくっておくことが重要です。
2、「下り坂の時」
下り坂を企業経営に例えると、本業が減収減益で何をやってもうまくいかない時ではないでしょうか。このような企業はうまくいかない原因を外的要因のせいにすることが多いように思います。『~だからうまくいかない』『~のせいでうまくいかない』という経営者は大体下り坂にいます。
しかし、下り坂はいつまでも続くわけではありません。失敗で終わらないこと、失敗は失敗で終わってしまうからこそ失敗であって、失敗から何を学び何を感じ、次に活かすかが重要です。『こういう時代だからこそ~だ』というプラス思考の考え方ができる経営者には、もう上り坂が目の前です。
私は「失敗は成功のためのダイナミックな通過点」だと思っています。
だからこそ、下り坂で自分を駄目にしないことが大切です。
そういう時にこそ、「本当の勉強が出来る時だよ」とプラス思考で歯をくいしばり上り坂がくるのをじっと待たなければいけません。
3、「まさかの坂」
まさかの坂を企業経営に例えると、順風満帆な経営をしていてもある日突然トラブルが起こり会社の存続が危機的状況になることです。
例えば、自分は安全運転をしていたのに、後ろから追突をされて一生涯起き上がれなくなってしまった人もいます。これは本当に辛いことです。
しかし、企業経営に置き換えると、このような事故はしっかりとした準備ができていれば被害を最小限に抑えることができます。
その『準備』を怠り、いざ何か事故があった時に『~のせいだ』と言っても仕方がありません。企業経営に『まさか』は付き物です。
その度に人を恨むのではなく『まさか』を『想定内』にする準備が必要なのではないでしょうか。
このご時世、上り坂の企業は少なくなってきているように思います。
日々、企業訪問をする中で最近多いと感じるのは、下り坂とまさかの坂の企業です。
そんな企業のお役に立てるような会計事務所を目指しております。
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