【コラム】銀行格付けについて
中小企業にとって切っても切れないこと。
それは「銀行との関わり方」ではないでしょうか。
運転資金や設備投資が必要なときは銀行からの借入をおこすことが通常となっていますが、では実際に銀行がどのような判断で【銀行格付け】を決定しているかを知らない経営者の方も多いようです。
銀行は企業の決算書3期分をもとに融資の条件を決定します。
いわゆる【銀行格付け】によりランク付けをするのです。
銀行格付けが良いランクに位置すればするほど、金利を低く、継続的に融資してもらえるでしょう。しかし、悪いランクになれば、逆に金利が高くなり、融資してもらえない状況になる可能性もあるわけです。
では実際に銀行が格付けをする基準はどうなっているのか見ていきましょう。
銀行格付けの決定
(1) 財務評価
いわゆる決算書の数字に基づく定量的な評価安全性・収益性・成長性・生産性・事業規模など
(売上営業利益率・流動比率・労働生産性・売上高・総資本など)
(2) 定性情報評価
業界・組織運営・経営者・従業員の定性的な評価
(業界の景気・経営者の計数感覚・年齢・健康度・従業員の電話対応・事務所の整理整頓など)
(3) 修正評価
3期利益合計・資産の再評価
(1) に関しては決算書の数字に基づいてということもあり、今すぐ大きく変えていくことは難しい→長期的に見直していくことが重要
(2) に関しては銀行員が事務所に来て、社長と話をしている時にヒアリングやチェックをして評価をしている→短期的に見直しができる箇所は早急に見直しをすることが重要。
(3) に関しては(1)と(2)で評価を決定した後に評価を修正する。
3期利益合計
過去3期の税引後利益の合計がマイナスなら格付けが下がってしまうので要注意
資産の再評価
貸借対照表の資産に表記されている【売掛金・商品在庫・土地・有価証券】などの数値を現状の価値に修正した上で評価される。
金融制度が変わると銀行の融資の仕方も変わると言われています。借入が必要なときに銀行から良い条件で継続的な借入ができるよう格付けの仕組みを知ることが重要です。
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