【コラム】貸借対照表の視点から見るコスト削減方法
ほとんどの企業は、固定費や変動費の削減に取り組んでいらっしゃるかと思いますが、
今回は、貸借対照表の見直しという観点から、コスト削減について考えてみます。
その前に、コスト削減の考え方について、今一度整理してみましょう。
コスト削減にあたり最も重要な考え方の一つは、
コスト削減そのものが企業にとっての最終目的ではない、という点です。
コスト削減はあくまでも『経営の効率化』を目指すものであり、
会社の中のどこが無駄なのかを洗い出し、削減し、会社の経営に役立てていくことが本来の目的なのです。
貸借対照表を活用したコスト削減方法には大きく2つの方法があります。
1、借入の見直しによるコスト削減
2、資産の見直しによるコスト削減
今回は、【1、借入の見直しによるコスト削減】ついてお話しいたします。
(2、資産の見直しによるコスト削減については、次回お話しいたします。)
コスト削減手法の一つに、借入金の圧縮による支払利息の軽減があります。
遊休資産や不良資産の売却による借入圧縮などで、支払利息の軽減が可能となることもあります。
たとえ遊休資産や不良資産がなかったとしても、
決済資金を必要以上に寝かせている、積立金を多めにしてしまっているという場合は、
運転資金を把握した上で借入金の早期返済に充てることが可能です。
しかし一点、気を付けていただきたいことがあります。
例えば、借換により利息は軽減されても、返済期間が短くなってしまったり、
利息が高いものから借入を圧縮しても、
結果的に資金繰りが忙しくなってしまうこともあります。
借換や早期返済などにより利息を削減することで、
利益は確保できるかもしれません。
しかし、それによって資金繰りが忙しくなってしまっては元も子もありません。
黒字でも倒産してしまう企業もあるわけですから。
コスト削減の目的は、あくまで『経営の効率化』です。
『経営の効率化』という視点で見たときに、借入はどのように見直しをすればいいのでしょうか?
借換をする場合に、企業にとって適切な条件とはどのようなものなのでしょうか?
また銀行はどう評価しているのでしょうか?
是非一度ご確認ください。
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