【コラム】運転資金の借入について
運転資金の借入について
運転資金を銀行から必要以上に借りてしまうことは、企業にとってマイナスの面があります。
- 必要以上の借入をすることにより、払わなくてもいい利息まで払ってしまっている。
- 必要以上の借入をすることにより、銀行の格付けが下がってしまう可能性がある。
では、どのように【運転資金】を借入をすることが会社にとって最も良い選択なのでしょうか? 今回は【運転資金】の調達を、【短期(もしくは手形)貸付】、【長期(証書)貸付】のそれぞれの方法で行った場合のメリット・デメリットをお話しいたします。
短期(もしくは手形)貸付
メリット
- 返済が一年に一度だけなので、その間の【運転資金】が確保できる。
- 経営を継続していく間にずっと必要な資金となるので、期日に返済し、翌日に借りる、ということができれば、利息は支払うが、借りっぱなしの状態を作ることができる。
- 必要以上に借りなくても済む。
デメリット
- 返済の際に、一時的に大きな金額の資金が必要になる。
- 次回も銀行が同じだけ借り換えに応じてくれるとは限らない。
長期(証書)貸付
メリット
- 短期と違い、一時的に大きな返済をすることがない。
デメリット
- すでに借りている融資の返済のために追加借入をすることが多く、必要以上に借りる可能性がある。(金利負担増)
- 【運転資金】=常に必要な資金であるにもかかわらず、返済をしなくてはならない。(追加融資を受ける可能性が高まる⇒金利負担増)
- 返済も考慮しなくてはならないため、ほとんどの場合は必要以上に借りてしまう。(金利負担増)
以上のようなメリット・デメリットがあります。
一概にどちらの借り方がいい、とは言えません。ただできるのであれば、無駄なお金を払わなくてもいいように、短期(もしくは手形)で借りることをオススメいたします。
ただ、全ての企業が短期で借りることができるわけではありません。銀行は【格付け】によって、融資方針を決定しているのです。よりよい条件で借りるためにも、自社の【格付け】を把握し、事前に対策を打っておくことが重要となります。
【運転資金】をしっかりと把握し、借り方を検討し、その借り方が実践できるように【格付け】を把握することは、非常に大切です。
最新情報一覧
- 2024.11.01
- 「一日公庫」開催のお知らせ
- 2023.03.01
- 「2023年度改正税法の手引き」作成のお知らせ
- 2021.11.01
- 「一日公庫」開催のお知らせ
- 2021.09.01
- 「消費税インボイス制度 Q&A」冊子のご案内
- 2021.03.02
- 「2021年改正税法の手引き」のご案内
- 2020.03.26
- 「2020年度改正税法の手引き」のご案内
- 2019.03.01
- 「2019年税制改正の手引き」のご案内
- 2018.10.31
- 【出版】オーナー社長と資産家必読 社長の節税と資産づくりが これ1冊でわかる本
- 2018.10.31
- 1日公庫開催のご案内
- 2016.11.11
- 1日公庫開催のご案内