【コラム】運転資金の考え方
運転資金の考え方
お客様から寄せられるご相談の中で、最近増えているものは、経営環境が大きく変化したため、先が読めないこともあり、『現金がどれほどあればいいのか、はっきりわからない』というものです。つまり必要な【運転資金】を十分に把握しきれていない、という方が多いのです。必要な【運転資金】を十分に把握しきれていないがために、必要以上に銀行から借りてしまう企業も少なくありません。
【運転資金】を銀行から必要以上に借りてしまうことは、企業にとってマイナスな面が2点あります。
- 必要よりも多く借りることにより、払わないでもいい利息まで払ってしまっている。
- 必要以上の借入をすることにより、銀行の格付けが下がる可能性がある。
【運転資金】を正確に把握し、銀行からの借り方を知ることができれば、必要以上の出費を防ぐことができます。
運転資金とは、『通常の業務を続けていく上で必要になる資金』のことです。
『入金と出金のタイミングがずれるために必要になる資金』とも言い換えることができます。
運転資金=売上債権+棚卸資産-仕入債務
という計算式で表すことができます。
もちろん、時期によって運転資金の増減がある企業もありますが、基本的には、上記の計算式で表されます。
運転資金とは、現金商売、もしくは支払いは買掛でも入金は現金である、という企業以外は、経営を続けるのであれば、基本的に常時必要な資金です。
運転資金が足りなくなるという事態は、経営をしていく上で避けなければなりません。
運転資金を考えるときに、必ず押さえておかなければならないのは、『売上が上がれば上がるほど、運転資金が多く必要になる』(売掛金や買掛金のサイトの変更がない場合)という点です。
『売上が上がる=資金繰りが楽になる』では決してありません。
売上が上がっていても、資金繰りが苦しくなる企業が非常に多いのです。この点は、大変重要です。
運転資金等、税務にお困りの場合は是非一度ご相談ください。
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